2014年10月26日日曜日

スマホで電車内英語学習法 (iPhoneとSkyDrive,GoodReader、AndroidとPictShare,Evernote or DropBox,Acrobat Readerを使った英語学習)

ここのところ毎朝の通勤時間にiPhoneで英語を聞いています。CNNやBBCのpodcastを聞き流していた時もありましたが、聞き「流し」の色が強くなってすぐにやめてしまいました。もう少し学習の側面が強く、進んでいることがわかるものを、ということで、一年ほどまえからは、NHKラジオ 実践ビジネス英会話を聞いています。

 

podcastのうち英語音声だけのものは、わからなくてもそのままにしてしまいがちですし、日本語の解説があるpodcastで適当なものは残念ながら見つかりませんでした。

podcastは無料で手軽なのですが、無料であるがゆえに、より聞き流してしまいます。そこで多少なりともコストがかかると、そこから得ようとする姿勢も変わるのではないかと思い、NHKラジオを選んでみました。

私の中でのポイントは、電車の中での「音声の再生」と「テキストの閲覧」が、いかに快適にできる環境とするかでした。音声の再生、テキストの閲覧ともにいくつかの工夫をしています。

1. iPhoneでの音声ファイル再生
まず、実践ビジネス英語の音声ファイルをiPhoneで聞ける状態にします。CDが昔から売られており、リッピングしてiPhoneに入れるのが基本ですが、最近では音声ファイルでの販売もされているようです。

NHK実践ビジネス英会話の音声ファイルはこちら


iPhoneに音声ファイルを転送する基本的な方法は、ファイルをPCのiTunesへ登録した上で、USB接続などでiPhoneとデータ同期することですが、英語学習用の音声ファイルをiTunesなどに登録してしまうと、音楽の全曲シャッフル再生をした時に、英語学習用音声の再生が曲に混じってしまうので、音楽プレイヤーとしてもiPhoneを使っている場合は、避けたいところです。

そこで、私はGoodReaderの音声再生プレイヤーを使うことにしました。iPhoneへのmp3データ転送にはクラウドストレージを使います。

音声再生環境整備の手順としては、

(1) PCからクラウドへアップロード
音声ファイルを保存しているPCから、ファイルをクラウド上のストレージにアップロードしておきます。私の場合は、OneDrive(旧SkyDrive)を使っています。

(2)GoodReaderでSkyDriveアカウントを追加
GoodReaderには各種クラウドストレージのアカウントを登録し、ファイルにアクセスすることができる機能があります。以下の様な画面からSkyDriveを選択し、アカウント・パスワードを登録します。

(3)GoodReaderでSkyDriveのフォルダを同期
GoodReaderには、SkyDriveサーバへアクセスしてファイルを読み込むだけでなく、フォルダ内容をローカルに同期する機能があります。これにより、iPhoneのストレージ容量は消費しますが、ネットワーク状況にかかわらず、音声ファイルの再生ができるようになります。通勤経路には、地下区間もあるので、ローカルにファイルを置くことは必須です。


(4)GoodReaderアプリで音声ファイルを再生
GoodReaderの音声再生機能は非常にシンプルですが、ちゃんと三十秒巻き戻し、三十秒早送りも準備されています。欲を言えばNHKの語学プレイヤーのような5秒の巻き戻しなどがあるとより良いのは確かですが、30秒巻き戻しがあれば、音声ファイルプレイヤーとしてそんなに問題はありません。


2. Androidでの番組テキスト閲覧

実践ビジネス英語のテキストをAndroidスマホで見ることができる状態にします。私は、アンダーラインなどを引かないとなんとなく学習した気にならないので、それもできるようにします。

iPhone上のアプリ切り替えをすることでiPhone一台で済ますこともできますが、音声の巻き戻し、番組テキストへのアンダーライン記入、辞書アプリの検索、覚えるべき単語のメモなどなどやることが増えると一台では切り替えが厳しく、iPhoneとAndroidの二台体制をとっています。主に音声再生に関わることはiPhoneで、そして番組テキストの閲覧に関わることはAndroidでやります。

テキスト閲覧環境整備の手順としては、

(1)iPadを使って、電子書籍のスクリーンショットを取る
KindleでもマガストアでもFujisanでも、電子書籍ストアは、どこでも良いのでNHKテキストの電子書籍版を購入し、iPadで閲覧出来る状態にします。そして、各ページのスクリーンショットを取っていきます。ここでの一工夫は、必要最低限のページのみスクリーンショットを取ることです。ビニエットの日本語訳ページは読まないですし、コラムなども不要なので、そういったページは飛ばして行って、必要最低限なページだけをピックアップします。

(2)iPadからPictShareを使って、クラウドへ一括アップロード
カメラロールに保存されたスクリーンショットをPictShareというアプリを使って、クラウドへ一括アップロードします。(ちなみにiPad版は無いので、iPhone版をiPadで利用しています。全く問題ありません。)
以下の様な画面でアップロードしたい画像ファイルを複数選択して、アップロードボタンを押します。


かつては、アップロード先にEvernoteを指定して運用していました。PictShareには、複数の画像ファイルをEvernote上の一つのノートとして一括アップロードする機能があります。こうすることでできたノートをEvernoteのスマホアプリで開くことで、左右スライドによるページめくりをすることができ、Evernoteアプリに組み込まれたSkitchの機能でアンダーラインを引くこともできました

しかし、数ヶ月前にアップデートされたEvernoteアプリのバージョンから、アンダーラインを引くためのペン先を最も細いものに設定にしても、NHK実践ビジネス英語のテキストの段落間の幅よりも大きくなってしまったのです。以前は、最も細いペン先にすれば、ぎりぎり段落間に収まる大きさだったのですが、あるバージョンを境にペン先が太くなりました。半透明のペンにして、アンダーラインではなくハイライティングにして見たりもしましたが、それもはみ出し気味なので不満でした。

その不満を解決するため、最近は別の手段を取るようにしています。iPadでスクリーンショットをとってPictShareでアップロードするところは同じなのですが、アップロード先をDropBoxにします。


DropBoxには複数の画像ファイルを一つのファイルにまとめる機能などは無いため、単純に指定したフォルダにスクリーンショットの枚数分だけ画像ファイルが出来上がります。


(3)DropBox上のファイルをMacへダウンロード
MacのブラウザでDropBoxを開き、フォルダ上で右クリック、ダウンロードをクリックします。するとフォルダ配下の画像ファイルがzipにまとめられてダウンロードされます。


(4)Macのプレビューを使って、複数の画像ファイルを一つのPDFにする
ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックすると同名のフォルダが作られ、そこに画像ファイルが解凍されます。Finderで、全ての画像ファイルを選択した状態で、ダブルクリックをすると、すべてのファイルがプレビューされた状態になります。
その状態で「ファイル」→「プリント」を選択します。メニューには他にも「PDFとして書き出す」とか紛らわしい項目があるのですが、それを選んでしまうと画像ファイル一枚しかPDFとして書き出せません。
プリントの画面の左下に「PDF」というボタンがあるので、それをクリックし、「PDFとして保存」を選択、ファイル名とフォルダを指定して、保存します。
これで、ミニマムページ数のテキストを一つのPDFファイルとして作成することができました。

(5)MacからクラウドへPDFファイルをアップロード
作成したPDFファイルをクラウド上のストレージにアップロードしておきます。私は閲覧するデバイスがAndroidであるということと、クラウドストレージの容量分散のため、ここではGoogleDriveを使っていますがSkyDriveでもDropBoxでもなんでもOKです。

(6)AndroidでPDFファイルを閲覧
AndroidのGoogleDriveアプリからPDFを開くと、なんのアプリで開くか聞かれます。
私のAndroidでPDFを閲覧できるアプリはKindle, NoteAnytime, OfficeSuitePro, Quickoffice, Skitchなどなど複数ありましたが、左右のフリックでページめくりができること、アンダーラインの書き込みが無料で出来ることから、AdobeのAcrobat Readerを使っています。最近、ペン先の太さ変更や色の半透明化にも対応しました。

学習したあとのページは、

という感じです。アンダーラインを入れる場合は、Acrobat Reader内に別ファイルとしてコピーが取られ、そちらのファイルに編集が加えられていくようです。

3. 電車の中でやること

iPhoneのGoodReaderで音声ファイルを再生します。
AndroidのAcrobatReaderでPDFファイルを開きます。

音声を聞きながらテキストに目を通し、覚えるべしフレーズがあった場合には、Androidで開かれているテキストにアンダーラインを入れておきます。電車内で且つ指なのでガタガタな線ですが、とにかく余白に目印のマークを入れておくということです。

そして、iPhone側では、ウィズダム英和辞書のアプリを立ち上げ、先ほどの単語やフレーズを辞書で引き、その他の意味をそれなりに確認し、さらにウィズダム英和辞典の機能であるブックマークにも入れておきます。これは、「引いた」ということの記録です。ちなみにこのブックマークはiCloudで同期されるので、iPadのウィズダム英和辞書でもブックマークしたもののリストが閲覧できます。

いろいろやってみた結果たどり着いた電車内英語学習法ということで、スマホで英語学習をしたいかたにおすすめです。